自称初心者

まつもとさんのブログから
 ソフトウェア開発では、現場に行ったら職人がどれもこれも、専門教育も受けていません、修行もしていません、先月までは関係ない職業でした、とかいうことが平気でまかり通っている。 ソフトウェア開発現場には「自称初心者」がたくさんいる。本当はそんな初心者を現場に投入してはいけないはずだ。ソフトウェアを設計するのに「建築士」のような資格は不要だし、大工や左官に比べてソフトウェア開発者の技能のありなしを明確に判別する手段もない。開発費用を値切る顧客、対抗に素人を投入するベンダー、火を噴くプロジェクト、投入される火消し、まわりの「素人」に足を引っ張られ抑圧ばかり高まる「できる」プログラマ。「使えないソフトウェア」を引いて顧客が損するか、「プロジェクト赤字」を引いてベンダーが損するか、「消耗しきって体調不良」を引いて火消し開発者が損するか。それでも「自称初心者」だけは、「私はわかりません」という顔をして生き残り、ますますはびこることになる。問題提起だけで答えはないのだが、「自称初心者の撲滅」と「顧客のソフトウェア開発に対する意識向上」が鍵だと思う。

  これは 実感として 言える. 今 元気なやつを見ていると みんなそうなのだ と 思うのは 私だけではなかった.